溺れて初めて泳ぎ方を覚える

こんばんはExcelsior大学受験担当です。


皆様は

故 橋本武 先生

をご存知でしょうか。



灘中学の伝説の教師と言われ非常に有名な先生ですので耳にしたことがある人も多いのではないでしょうか。



彼を伝説たらしめた要素の一つに学習方法があります。



その学習方法とは、中勘助の「銀の匙」という薄い本を3年かけて読破するというものです。

単に精読するだけではなく、主人公の心理をより忠実に体験すべく、登場人物が凧揚げをすればクラス生徒全員で凧揚げをしたそうです。


彼の特殊な授業により当時無名であった灘中学を全国トップに導いたと言われています。





本当に特殊な学習でしょうか?

確かにステレオタイプ的観点から学習を考察すると、教科書も用いず、たった1冊の本だけを学ぶことはあまりにも奇異に写りますね。




ですが私はこの学習方法は合理的帰結であると考えています。




ここで重要な要素に

実際の経験を積む

ということがあります。





百聞は一見に如かず

ということわざにあるように

経験こそが

最も重要な学習要素の一つであると私は考えているからです。




免許を取った方々は

初めて車のハンドルを握り運転する際、教官に

とりあえず運転してみて

と言われた経験があるはずです。



またタイトルにもあるように

トラは我が子を

溺れさせて泳ぎ方を覚えさせる

と言います。


もちろん溺れてしまってはいけませんが、


経験を積むことが


結果につながるということなのです。






そして我々教師の役割は

水の中に飛び込ませ溺れないように見守りながら
自分で泳ぎ方のコツを見つけさせるということ。
そして、より楽な泳ぎ方、複雑な泳ぎ方を提示してあげること。導いてあげること。

ではないでしょうか。




経験は学習への興味も引き立ててくれます。


この部分は詳しくセミナーでもお話しできたらと考えています。






ありがたいことにセミナーに関する記事をupしてからお問い合わせを多数いただいております。限られた時間とはなりますが、講師一同皆様にお会いできることを心より楽しみにしています。







Excelsior