逆引き思考も重要性

昨日小学生の指導にあたっていると面白い現象に出会いました。

以下A君とします。


地球と太陽、月が一直線上に並び、地球の影が月にかかることによって月が欠けて見える現象をなんというか


という問いに対しA君は


月食


と正確に答えました。

そして間髪入れず

では月食ってどういう現象か先生に説明して


と質問すると答えることができませんでした。


この現象は何もA君だけの話ではありません。

実に多くの生徒たち(小中高問わず)に見受けられます。



問題を形式化して暗記していることが問題であると私は考えています。

"地球が太陽と月の間に....."このフレーズがくると"月食"という風に脳内でリンクができているのです。


その証拠に最後まで問題文を聞かずに答えを出す生徒、我が子の姿を見たことはありませんか?


ちゃんと最後まで聞いてから答えなさい!


と指導したところで意味はありません。

なぜならもう脳内での紐付けが出来上がってしまっているのですから。

ここで重要になってくるのは

逆引きの思考

です。


普段の逆の質問を行うのです。そうするだけで思考力が養われ、記述問題への対策力も格段に向上します。


単に

"月食"と単語で答えるより"地球が太陽と月の間に入り、地球の影が月にかかることによって月が欠けて見える現象"と答える方が難しいことは明らかです。



そしてここにもうワンポイントエッセンスを付け加えるならば

深掘りしてあげることです。




"じゃあ〇〇って何?"

"どうして一直線になると影になるの"

なんでもいいので深掘りし思考の粒度をあげてあげるのです。


大学入試の生徒たちにも同様です。

"なぜ過冷却は起きるのか"

"遷移元素と典型元素って?"

"微分する意味は"





逆引き思考を鍛えていきましょう





Excelsior