図解本を与える危険性

情報社会の中で、

必要な能力は、

①情報を読み解く能力

②そのうえで、情報選択

③情報活用

であると考える。

人によって必要とする情報、優先度の高い情報は違う。

生活スタイル、環境、得たい目標、これらによって、

どのような情報をどのように活用するのかは、まちまちなのだ。

だからこそ、私は、

整理された情報を読み、理解することよりも、

整理されていない状態の情報を読み解き、

自分の力で情報を整理し、構造化する力

を養うべきだと思う。

たとえば、本の図解。

学校や塾での先生の板書内容。

どれも、やっている本人には意味があるが、

他人のまとめた情報をただ眺めているだけなら、

それは意味は薄まる。

少なくとも、図解本や、板書内容、正答例などを見て、

読み、考えを巡らす まではしなければ、意味がない。

情報の消費者に甘んじているだけであって、

その情報の真意の理解に至っておらず、

最悪、その情報が間違っていても、

自分で考えて判断していないために、騙される可能性だってある。

だからこそ、

自分で情報を読み取り、そぎ落とす情報と本質的に残すべき情報を考えたうえで、自分の力で図解に至る

必要がある。

これが、読解力だ。

読解力が、学問の基礎といわれるのは、この部分。

読解力のはき違いを、なくしたい。

図解は読むのではない。

作る側にまわろう。