数学に必要な読解力

一般的に読解力とは、国語力と同義で扱われることが多く、数学と国語とは相反する真逆の学問と捉われがちです。

理系といえば、数学が得意

文系といえば、国語が得意

と言われる常套句からも数学と国語には大きな壁があるように感じられます。


ですが数学には読解力が必須となります。

数学には当たり前ですが、問題文があります。

問題文を吟味し、求められているゴール(作問者意図)をまずは理解する。そしてそのゴールに向かい、日本語で与えられている与条件を数学的な式へと展開していく。


問題文を最後まで読まずに、とりあえず手を動かしている

なんてことはないですよね。


問題文の吟味(読解)こそが数学で最も時間をかけるべきポイントと言っても過言ではありません。


また数学では、求められている答え(ゴール)に対して、抜けなく漏れなくかつ誰が読んでも理解できる(論理的)形式で解答を出す必要性があります。


これはまさに記述力ではないでしょうか。


数学と国語は決して全くジャンルの異なる学問ではありません。

何も国語と数学の関係性のみの話ではありません。

単元毎に分離した考え方を持つのではなく、各単元を一元的に捉える柔軟性は意識すべき要素ではないでしょうか。