鍛えるのは記憶力ではなく記憶しようとする意識

学習に、記憶力は必要だ。

記憶力がいい、悪いなら、良いほうがいい。

では、記憶力の良い、悪いの違いはどこからくるのか。

はたまた、記憶力とはそもそも何なのか


これは、「2019年度 記憶力日本選手権大会」優勝者、日本人初「世界記憶力グランドマスター」獲得者池田 義博さん曰く、

短期、長期記憶力ともに平均よりも高い人の特徴は、

「情報を分類して、共通点を探し出す意識」だという。


これは記憶力アップをするためにも大切な力の1つであり、池田さんは「分類センサー」と呼んでいる。


分類センサーがあると、覚えるものがたくさんあっても情報量を圧縮できる。覚える量が少なくなるので、記憶しやすくなる。


例えば徳川家の将軍15人の名前を覚えるとしましょう。


ほとんどの名前に「家」という漢字が使われていて、使われていないのは4人だけということに気づけば、覚えやすくなるというのは想像がつくのではないでしょうか。


人が短期間で記憶できる情報量は大体決まっているので、情報は圧縮して覚えたほうがたくさん記憶できて有利といえるのです。


また共通点で分類すると、それぞれのグループに見出しがつきます。


例えば「人間、ゴリラ、チンパンジー、オランウータン」で構成されたグループに「類人猿」と見出しをつけるようなイメージです。

この見出しがタグの役割をしてくれて、記憶したものを思い出すときに役立つのです。

1つの入れ物に何から何まで一緒に放り込んでいるだけだとなかなか目当てのものは引っ張り出せません。


でもきちんと項目ごとに分類していれば、すぐに見つけ出せます。これと同じく、頭に入れるときに分類しておけば、時間をかけなくてもすぐに思い出せるということです。


結局は、情報整理力が、記憶力の秘訣です。


物事の共通点、相違点を普段から意識にとめることが大事なのでしょう。


私自身、生徒たちや我が子を見て、
大事なのは、「記憶力」ではなく、
育むべきは、「記憶しようとする意志」であることを痛感します。



学びには「意志」ありきなのです。


簡単にいえば、
記憶しようという意思が本人にあれば、記憶はできる



これは、本当にそうだと思っていますし、


この「意思」をもつ機会を多くすることが、教育の工夫だとも思っています。

簡単に思いつくものでいえば、神経衰弱ゲームなどもいいです。


「覚えておこう」と子供たちが自発的に思える機会をもたせることができるのですから。


私は、授業中で、この「意識を働かせる」対話を、意識的に展開しています。


「覚えておこう」

「情報を整理しておこう」


そう思う機会が多ければ多いほど、子供たちの記憶力を高めることができます。




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