これから必要となる英語力

こんにちはExcelsiorです。



今朝のニュースではノートルダム大聖堂の火災でほぼ持ちきりでしたね。

尖頭アーチやバラ窓といったゴシック建築様式の代表格であり、重厚にして霊験あらたかなその姿が見るも無残な姿となった映像が流れ、心苦しい気持ちでいっぱいでした。

ノートルダム大聖堂火災ニュースの後ろでひっそりと

文部科学省が英語教育の実態についての調査結果を公表したニュースを見た人も中にはいるでしょう。



年々上昇はしているもののいまだ英語力が低いという問題を抱えています。

(ぜひ文部科学省のHPをご覧ください)



また"英検レベルでこの程度"としていますが

英検はあまり信用なりません。

英検はほぼ文法要素から構築されており(もちろん読解や図表読み取り等はあります)

スピーキングに至っては

大学の英語教員で英検試験官を務めている女性から

"間違っていてもとりあえず話していたら合格にする"

と耳にしたことがあります。



実際私の生徒でも

"好きな季節を聞かれたが、練習していた内容になく好きな食べ物の話をしたのに合格した"

"半分わからなくて黙っていたがなぜか合格した"

などの話を聞きます。



真偽はわかりませんが、英検を準2級持っている中3生徒が

公立入試の過去問題で25/50点(5割)しか取れないのを直接見ていると

根本的な英語能力の測定になっていないことは火を見るよりも明らかです。







さて

英語には様々な要素があります。

文法 イディオム 語法 構文解析 英文読解 和文英訳  etc

その中で日本人は特に前3項目は良くできると昔から言われています。


では最もできない部分はどこか

"英語を用いた表現"

です。


具体的には

"会話,英作文"

です。







入試でも昨今は英作文を多く導入するようになってきていますが

社会に出て一番大切なのはこの部分ですよね。









中国では文法や語法、発音が間違っていてもとにかく

"会話する、自分の言葉で伝える"

ことを重要視します。ゆえに中国の方々は程度差はあれ英語をよく話せます。

間違っていても表現する能力は本当に重要です。





私の生徒にはGlobish(グロービッシュ)の重要性を常日頃伝えています。

Globishとは文法や人称を排除したシンプルな英語で完璧な英語ではなく

とにかく自分の知っている範囲で伝えることを重要視した考え方です。



言うなれば

"アウトプット特化型"

です。


入試では文法や単語を間違うと減点されますが

アウトプット学習は非常に重要であり

入試形態もアウトプット導入に傾いています。


センター試験の変更や、英作文導入事例がまさにそれです。

今後全ての科目でアウトプット型への移行は顕著に行われます。









ニュースの話に戻ります。

実はニュースでは扱われていなかったのですが、生徒の英語力だけでなく

教師の英語力も調査されていたのです。















上記でも述べさしていただいたように

英検を持っているから英語ができるわけではありません。

TOEICはビジネス英語でまさにこれは"記述を一切省いた問題"でアウトプットは必要なく

同様に英語力の指標になりません。

"TOEFLおよびILTS"はまだ信憑性があります。

(アメリカ留学などではTOEFLやILTSは認められていますが、英検は国際レベルで通用するものではありません。)




以上を差し置いても、そもそもの取得割合が非常に低いです。

来年より小学校で英語の授業正式導入決定しているにも関わらず5.9%にしか満たないのは

論外で引いてしまいます。

教育は教える側の能力で変わります。

教える側が知識が薄く、勉学に励まない以上生徒の学力向上に貢献できるわけありません。










日本の英語の教育を見直す必要性があります。

かつては国境や地理的背景によりisolationし、単一国家として英語で伝えることの重要性を軽視していた日本ですが、ネットワークの発達でボーダーレスとなったいま様々な国の人々と議論し、高め合い、助け合うことが必須になっています。


完璧でなくてもいいので、自分の気持ちを伝える

そのツールとして英語があるということを再確認してください。






Excelsior