英文和訳のポイント

英文和訳は大学入試、高校入試の英語において必須であり非常に重要な要素です。

そして英文和訳をこなすことが長文読解へと繋がり、英語の得点化に直結すると言っても過言ではありません。


なぜなら長文は短文の集合体であり、また英文和訳は多くのフェーズからなる問題であるが故に様々な能力が必要になるのです。




英文和訳は以下のフローでアプローチをかけます。


⒈構文解析

構文解析は書いて字のごとく構文をシステマチックに解析処理をかけることを言います。

2.内容把握

1での構文解析をもとに直訳し、内容を理解します。

3.最適化

2での直訳をもとに前後関係などマクロな視点から最適化を行います。いわゆる意訳と呼ばれるものですが、その際"高級な日本語能力"が重要になってきます。

4.解答




構文解析はシステマチックな営みであるが故に理系の生徒たちはこの部分を実は好む傾向にあります。(事実私も英語の指導を行なっていますが生粋の理系です。理系の方がこの辺りの数的処理に長けていると感じます。)

ですが構文解析で終わってしまう生徒も多くいるのが実情です。


この中で我々は構文解析と最適化に多くの時間を割きます。

私の生徒の一例ですが、大学受験を目指す生徒の中で

早い生徒では中学3年から構文解析をはじめます。

そして高校2年の後半からは特に最適化を意識した授業を展開します。




構文解析はあくまで処理です。構文解析したものをそのままで解答欄に書き込むのはせっかくの美味しい料理を机にそのまま置くようなもの。

美味しい料理にはそれに見合う食器が必要なはず。



特に大阪大学など一部の大学を除き英文和訳の問題は長文の下線問題

として出題されます。


つまり構文解析というミクロな処理を長文の前後関係というマクロな範囲へ展開してあげる必要があるのです。



そしてその際に高級な日本語での処理を心がけなければなりません。



論文の内容に対し、口語表現や拙い表現は避けなければなりませんし、小説問題で遠回しな論理的表現も奇異ですよね。


和食料理には和食器が、洋食には洋食器が合うように。




今、まさに私の生徒たちは"最適化"のフェーズにいます。

私の肌感で言えば構文解析をマスターした時点で偏差値は60を超えます。そして言語の最適化をマスターする頃には偏差値70を超えます。





ちなみにこの和文英訳のフェーズ何処かで見たことがある人もいるかもしれません。


実は機械がプログラミングを理解する際に行う作業なのです。

機械も我々人間と同じように

構文解析

意味解析

最適化

コード生成

と手順を踏むのです。


いやむしろ人間が機械を生み出したのですから当たり前ですよね。


そう考えると小学生たちにプログラミングを必須化するのには単なるITへの造詣以外の魂胆も秘められているように感じてなりません。




なんとなく

単語を覚えさえすれば

文法さえ理解できれば

フィーリング


そう言った言葉が未だ英語学習についてまわる昨今。

そもそもの認識から変える必要があるのやもしれません。




我々Excelsiorではこの"構文解析","最適化"に並々ならぬ労力を割いているのです。

願うわ英語学習の抜根的取り組み改革。というのは大げさですが

少なくとも英語学習への新しい刺激を与えたいと我々は心から願っているのです。


Excelsior